朝起きたら僕のBlackBerryに関する記事で興味深いものを発見した。それが以下の記事だ。
端的に話すと『スマホ事業ではアップル社及びその他スマホ生産者に負けてしまったが、本来自信があったセキュリティ分野を活かせる自動運転産業で一旗揚げている』って話。
セキュリティに定評があるBlackBerryだからこそ
『自動運転』分野に力を入れている件
ブラックベリーはスマートフォンをあくまでB to Bのビジネスツールとして捉えており、すべての人々の生活を一変させると考えたスティーブ・ジョブズの後手に回った。市場を見誤ったのだ。
iPhone が爆発的な広がりを見せるのと反比例して、ブラックベリーが 50%持っていたスマホの市場シェアはわずか4年で1%程度にまで落ち込み、2013年にはBlackBerry OSの開発から撤退する(以後はブラックベリー端末にはAndroidが搭載)。
最大では5兆4000億円あった時価総額はおよそ10分の1になり、従業員の多くをリストラ。ブラックベリー社は2016年にBlackBerryブランドのライセンスを中国のTCL集団に供与し、端末の自社生産から撤退した。
BlackBerryは正直言って『スマホ産業』では大手スマホメーカーに比べて売り上げも比べ物にならない弱小になってしまった。
(それでも一時期の虫の息状態から元々いた熱狂的なファンの心を取り戻し息を吹き返していると言っても過言ではない。これからますます良くなっていくだろう。)
アップルのような『世界に変革を与えてしまう技術力』は正直備わっていたかもしれない。だが、『市場』を見誤ったと言う筆者の考えには激しく同感する。アップルは少なくとも世界という消費者個人に対したアイディアをマーケッティングに取り入れていたからだ。
技術力や業界に力がいくらあったとしても、それをどこに向けて発信するかで大きく差が開いてしまう資本主義の仕組みは嫌いではないが、かつてのBlackBerryがもしも生き残っていたら、どのようにスマホ業界に影響を与えていたか気になる。
(まぁまた、物理キーボード端末は再燃してきてるけどね。1時代越えてきた感じはある。)
話を戻す。
それでもかつで米国で1位のシェアを誇ったBlackBerryが王者でなくなった今でもまだ息をしている理由が今日の朝わかった。
何と『自動運転産業』に参入しているとのことだ。
『何でスマホなどを主に作っていた会社が自動運転産業に?』と思った人は多いだろう。(僕もそう思ったけど、記事を読み進めてすぐに理解した。)
ブラックベリーが現在、挑んでいるその分野とは、冒頭に例を挙げた「自動運転社会」を実現するためのネットワーク・プラットフォームの確立及びセキュリティである。実はこの分野において、ブラックベリーは、技術も実績もトップを走っている。
自動運転社会の実現に向けて、世界各国政府と自治体、自動車メーカー、道路インフラ、通信・ネットワーク、IT、研究機関その他、世界中の無数の関係者が絡み、実現のための仕組みづくりが行なわれている。
GM、フォード、クライスラー、トヨタ、日産、ホンダ、メルセデス・ベンツなど世界の40を超える自動車メーカー、デンソー、LG、パナソニックなどのTier1(一次請け)、インテル、サムスン、NVIDIA、ルネサスエレクトロニクスなどの半導体関連などが連携。
そうした自動運転複合体の中でブラックベリーは、車と車載デバイス、センサーとGPS、データベース、管理システム、行政システム等を連携させるネットワーク・プラットフォームの中で、組み込みソフトウェア及びセキュリティシステムを担当しているのだという。自動運転社会の実現に向けて、かなり重要な役割を担っていることになる。
『なるほど自動運転産業か』と思いましたよ!
そもそもBlackBerryとは何が売りだったのかって話ですよね。得意分野を活かせる産業に身を置いたまでという単純な話ってことです。
インタビュー内容を見てて思いましたが、BlackBerry社ってただの一度もハッキング被害にあったことがないんですね。セキュリティを売りにしている会社とは認識していましたが、量子コンピューターでもハッキングできないとかどんだけエグいセキュリティしてんだよって話ですね。
当社が世界で最も強固なセキュリティ技術を持っているからですね。自動運転社会の実現において重要なことは2つある。その一つは今説明したプラットフォームの構築ですが、もう一つが強固なセキュリティにあるからです。
当社のセキュリティ技術は世界で突出しています。これは当社のスマートフォンが世界中の政府機関や金融機関で採用されてきたことでもわかる通りです。世界にはセキュリティに関する会社は複数ありますが、ただの一度もハッキングを許したことがない会社はおそらく当社だけではないでしょうか。
セキュリティシステムが当社は量子コンピューターによってもハッキングできない暗号技術を持っています。当社はスマートフォンの競争で負けましたが、この点では世界一であったことが、今も生き残っている理由です。
結果的に自動運転はどこまでを想定しているのか?
いつまでに何を実現できるのかも見えてきている。
――自動運転社会はもう間もなく実現するような論調が多いですが、よくわかりません。実際はどのようなステップで進行していくのでしょうか。
自動運転は5つのステップで進行していきます。
レベル1は軽微な運転支援、レベル2は視界をモニタリングし、衝突防止のためのハンドル操作やブレーキをアシストする部分的な自動運転です。レベル3は条件付き自動運転。高速道路の走行中などで車間距離を保って走行していくれるなどです。レベル4は高度自動運転。
運転はほぼコンピューターに任せることが可能ですが、自動運転中でもドライバーは運転席に座り、何かがあった場合に運転をするために待機している必要があります。運転者はハンドルを握る必要はありませんが、いつでもハンドルを握れる状態にいなければいけない。
レベル4までは運転免許は必要。レベル5は完全自動運転。運転免許も必要がなく、運転席に人がいなくてもいい状態です。
単車のインタビューでは、だいたい20年後くらいにはレベル5までの実現が可能になるということだ。伊藤計劃的な時代目線でいうとハーモニーとかその辺になるんだなと。SF脳が刺激されます。
現在、新車においてはレベル2まで実現していて、レベル3が今から徐々に出てきますね。レベル4が出てくるのは2026年、レベル5が出てくるのは2029年ごろからだろうと予想されています。
ただその時点でもほとんどの車はレベル2です。レベル4、5の機能がおおよそ普及するのはそれから10年以上先でしょう。つまり2040年以降に自動運転社会が実現してくると考えれば良いのではないでしょうか。皆さんが考えているほどすぐに実現するわけではありません。
乗り越えるべき問題は技術に見合ったインフラと倫理観・価値観か?
20年経てばその辺は何とか克服できる気がする。
自動運転を社会に組み込むとなると多くのリスクや不安要素が頭をよぎる。
事故を起こした際に誰が責任を取るのか(そもそも事故は起こらない前提なのか?)、自動運転に見合った交通機関の設備やその他技術の進歩と言ったインフラも整えなければいけない。
あとは価値観や倫理観の問題だろう。
事故が減ると言ってもAIの判断に果たして乗客と道を歩いている歩行者の命を天秤にかけていいのだろうか?という根本的に論じるべき内容も存在する。
――メーカーも多様にあり、自治体も国もまたぐ中で、統一化されたシステムを構築することは難しいでしょうね。
ですから完全にシステムを統合するのは時間がかかります。もし技術的に完全自動運転が可能な自動車が早期に完成したとしても、自動運転社会が現実となるまでに時間がかかります。それを安全に運用するためにはクリアすべき課題が多くあるからです。
――倫理的な課題も多くあると聞きます。
その通りです。例えば自動運転車がもし事故を起こした時に、その責任は誰が負うのか。車のメーカーなのか、システム会社なのか、車の所有者なのか。保険はきちんと降りるのか。そうした整備も重要です。
――システムは正常に動作していても、相手が突っ込んできたり、タイヤが突然パンクしたり、制御できない可能性もありますね。
これは沢山の大学をや研究機関で実験がされていますが、咄嗟の一瞬にコンピューターがどう判断するかという問題はまだ解決していません。
もし何かトラブルがあり、通行者を轢いてしまうか、自分が壁に激突して死んでしまうかという2択の状況になった場合に、ドライバーがハンドルを握っている場合には自分が壁に激突することをとっさに避ける判断をする可能性が高いかもしれません。しかしそうした場合に自動運転システムのAIはどちらを選択するのか。難しい課題です。
それでもやればメリットが多い『自動運転産業』にはやはりBlackBerryの技術力は不可欠。ハッキングされない強固なセキュリティは自動化された社会にはなくてはならないものなのだ。
――リスクが多い気がしますが、それでも自動運転社会は訪れるべきなのでしょうか。
もちろんです。世の中の交通事故の94%は人の誤った判断によるものです。この94%の事故は全てなくなります。高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違えの事故や、病気の方が意識を失って人の列に突っ込むといった悲惨な事故もなくなるのです。また、ドライバーは移動時間を他のことに使うことができるようになる。
そうあるべきかどうかにかかわらず、このマクロのトレンドは止めようがありません。現在ビジネスを行うステークホルダーが止めようとしても、止まるものではありません。ですから、便利でかつ安全なその実現のために当社の持つテクノロジーを高め、社会に提供していこうという考えです。
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まとめ
ぜひともこの記事を読んだ方は参照にしている以下の記事に目を通して頂きたい。
少し頭の中のSF脳の部分が刺激されるのではないだろうか?
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では今回はこのへんでー。