最近、仕事が忙しくて文章を書いていなかった。
その仕事が忙しすぎて体調が悪くなり、病院に行くと『自律神経失調症』と診断される。今月で25歳になる男子にもかかわらず、更年期障害などでも処方される抗不安薬を処方される始末。
なんでもいいから気晴らしが欲しかったのもあり、連絡が来る友達や知り合いと片っ端から会って飲んだりもしたが、お酒はただただ身体を疲労させるだけで身体の疲れは心もより一層疲弊させていく。
本屋に寄った。
思い返すと僕が本屋に入るときはほとんど一人だ。
特に目的はいつもなく、本棚に並べられている本屋の売り文句を眺めてそれにつられて何冊か無造作に買う。それだけ。
ただ、人には1日24時間と時間が決められているのですぐにその本たちを完読することは難しく、買ったはいいがそのままお蔵入りされている本も少なくない。
こうして僕の部屋にはピカピカの新刊が増えていく。
今回は珍しく小説や雑誌コーナーではなく、自己啓発系の本棚の前で足が止まった。
目に入ってきた本のタイトルは『バズる文章教室』だった。
別に自分の文章をどうこうしたいわけではなかったけど、表紙のイラストが水色のパンツで白のキャミソールの下着、家で一人暮らしの女の子がPCを寝転がりながらいじってるのであろう姿が愛らしかった。(そういうのが好みです。)
だから買ってみた。
買った後に気づいたけど、裏表紙には下半身の後ろ姿が描かれていて、いい感じなお尻に気づいた。このイラストの女の子は可愛い。(お胸よりお尻が好きです。)
文章とかどうでも良くてもいいお尻してるからぜひ本屋で手にとって欲しい。
『バズる文章教室』書評レビュー
「ああ、文章って料理なんだな」って事。
『バズる文章教室』では様々な小説家やライター、アーティストや有名人などの文章を例に挙げてその人各々が何に優れているかを解説してくれる。
結論からいうと、『文章を書くことはルールがあるようでない』ということと『文章執筆はぶっちゃけセンス』の2点がこの本の核だと思った。
筆者は料理が得意な女子力高めな男子なので、料理とリンクさせて『バズる文章教室』の作者の話を聞くとしっくりきたのでそう解釈したにすぎない。
おそらく料理以外にもルールはある程度守り、アレンジやセンスで応用を加えていく世界なら同じようなことが言えると思う。料理ではイメージがつきにくいという方は自分の想像できるそんな分野を考えながらこの書評を読んでほしい。
まず1つ目。
『文章を書くことはルールがあるようでない』という点。
一見普通なことだし、よく言われることだけど僕はどうもこの『文章のルール』がよくわかっていなかった。
『文章のルール』って何?
と聞かれても漠然としか答えが浮かばない。
これに対して僕は自分の知識不足からそう思っているものだと錯覚していた。
小学校までを日本で過ごしその後は海外の学校で暮らしていたせいか自分の日本語的な能力値を低く見積もっていたかもしれない。
わかりやすく料理に置き換える。
『料理のルール』って何?
同じく漠然としか浮かばない。
てかそもそもルールって存在すんの?ってレベルで浮かばない。
ただし、ハンバーグを作るとしたら生地を作ってその時にパン粉やら卵やらのつなぎを入れてよく混ぜた後に空気を抜きながら整形する。
焼く前に生地の真ん中を少し凹ませて焼くと生焼けになりづらく失敗をしたくないなら煮込みにしろって感じの漠然としたルールはある。
ただこれらは守る必要がないルールだ。
自分のイメージにあったハンバーグを作れればいい。
セオリー通りのハンバーグならルールに乗っ取って作ればいいし、ハンバーガーみたいパンに挟んで食べるのを想定するならつなぎを減らしてパテっぽくするのもいい。
上記の『料理』を文章に置き換える。
ただこれらは守る必要がないルールだ。
自分のイメージにあった文章を作れればいい。
セオリー通りの文章ならルールに乗っ取って作ればいいし、ハンバーガーみたいパンに挟んで食べるのを想定するならつなぎを減らした文章にするのもいい。
ハンバーガーみたいな文章が何かは自分で書いててもわからないけど、文章もそういうことなのだ。
ただ自分の書きたいように表現すればいい。ただ、砂糖と塩を間違えるようなことはするなって話。基本に忠実に自分の表現のいい塩梅を見つけれれば自ずといい文章が書けるのかもしれない。料理みたいに。
2つ目の『文章執筆はぶっちゃけセンス』について
言いたいことは結局同じなのだけれど、少しニュアンスが違うのでこっちもちょっとだけ説明する。
『料理はセンス』
調理師免許を持ってても素人のお母さんでも味は多種多様で美味しさもピンからキリだ。
まずい料理は本当にまずいし、美味しいものは美味しい。
レシピを見てても失敗してしまう人もいるし、レシピなんか見なくても適当に作ってめちゃめちゃうまいパスタを作る人だっている。
盛り付け方だってそうだ。美味しさは見た目でも助長される。その点盛り付け方がお店のようにできる『センス』を兼ね備えている人はより美味しい料理を作る才能を持っているのだろう。
料理はどこまでいっても結局はセンスなのだ。
アレンジして大失敗する可能性だってあるにも関わらず、絶妙なバランス感覚で料理を完成させるプロがいる。
それが料理だ。
文章もそうだ。
SNSに投稿する文章とブログの文章。
小説や作品の文章。
メディアのキャッチコピーや新聞などの社説。
さらっと書けるものもあれば逆に書き方がそもそもわからないものもある。
だが、セオリー通りに真似すれば案外書けるのが文章だ。料理のレシピのように。
そこからさらにアレンジを加えたりレシピを見ずに書き上げる猛者はセンスのある人間なのだ。
文章の見せ方がわかってる人、強調したい部分をより印象強くする人、綺麗に文章を彩る人。案外文章を何かで表現したり評論する際は『なんかフレンチみたいな文章だね』っていったらしっくりくるのかもしれない。
書評なんか全然しなかった。(内容にほぼ触れてない笑)
ただの読書感想文になってしまった感があるけれど、ぜひプロの文章の書き方についてこういうエッセンスがあるんだなって気づきが欲しい方は『バズる文章教室』を手にとってみて欲しい。
僕も新しい文章の技術を再確認させられた。
そうなると文章を書かずにはいられない。
ブログやSNSの更新にマンネリ化を感じているなら今すぐアマゾンでポチるか本屋さんで購入することをお勧めする。
追伸
無料の試し読みがあったので、リンクを貼っておく。
ぜひご一読。