最近の検索エンジンは最適化されてつまらない。
専門性や信憑性といった規約に順守して内容が羅列されているが、なんだかんだで検索した内容にぴったりとはまる内容が出てこない時もある。
(ぶっちゃけGoogle検索では特にそうだと思う。アリゴリズムの関係で日々そういった部分は更新があると思うが、ユーザビリティが低くなってる気もする。)
なんならよりコアな内容でディープな答えを探すならツイッターやインスタのようなSNS検索の方がより良い答えを提示してくれるケースが多々ある。利用者(ユーザー)とネットの個人がリンクしやすいSNSならではだと思うが、若い層でGoogle検索があまり一般的にならなくなってきたのもうなずける。
Google検索では前述したとおり、日々アップデートが行われ時に検索順位が変動し、よりユーザーが求める情報が上位に来るようになっているはずなのだが、最近は専門性や上位検索に入る条件がある意味厳しくなってしまったためグレーゾーンな【有益ではあるのだが、信憑性にやや欠ける】ような情報が排除されている感があるのだ。
Googleに言わせてみればグレーな内容はただのインターネットデブリなのだ。
SNSで探すと出てくるようなグレーな内容(有益ではあるのだが、信憑性にやや欠ける)は地球の軌道を回る衛星や宇宙船のような「使用可能な物体」ではなく、軌道圏にある「まだ使えるパーツ」のようなスペースデブリとして認識するのが正しいのかもしれない。
今回話すのは検索エンジンの文句とかSNSのアリゴリズムとかそういうのじゃなくて、ただ僕がそんなグレーなインターネットデブリが大好きだという話。
SF映画でよくあるような(プラネテスみたいな)スペースデブリを回収するごみ収集を生業としている人みたいにSNSでいいね!が少ない投稿だけどいいことが書いてあったり、今でこそ見たらバズってもおかしくないようなタイミングを間違えた投稿を見つけるとまるで宝物を拾ったような気持ちになる。
僕はネット社会のごみ収集屋さんで検索ワードに自分の想像力を詰め込んでそこからネットデブリを探す。
SNSによってもいろんな見解や性格があふれていて様々な価値観や情報が交差する軌道圏は本当に面白くてしょうがない。個人的にはこのネットデブリをまとめて流してくれたり、デブリを選別して最適化するようなアプリやシステムを作ってあげたらもっと面白い気がするんだけどなーと思っていたりもする。
まぁ、所詮は人の目につかなかったものだし、情報の価値としてはせいぜい中の下くらいの有益さしか兼ね備えていないのだから、そんなもの作ってもしょうがないといえばしょうがない。
それでもただただ、その懐かしさやグレーな感じを持ちながらネットという宇宙を漂い続ける彼らのエモさがたまらなく好きだ。
僕はその何者にもなれなかったインターネットデブリを【削除】という軌道圏からの脱出の前に探して集め続けるのだと思う。誰かに拾われることで新しい何かに再利用されるスペースデブリのようにインターネットデブリもまた生まれ変わると信じて。