思考ノイズ↵

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ありえない展開(普通じゃない)が好きな韓国の作品達に引き込まれる

最近巷では韓国のエンタメが人気を博している。

そんな僕も「韓国の作品なんて……。」とおもいきや普通にハマっている一人でもある。

 

韓国で暮らしてた時期が長いこともあって、韓国語は字幕なしでも理解できるし、微妙な国の文化や表現的な部分も拾うことができるのでより一層楽しんでいるのだともおもう。(むしろ韓国語のアドバンテージがなかったら僕は韓国のエンタメを食わず嫌いしていた)

 

そんなこんなで韓国エンタメを楽しんでいるのだが、全体的に共通するものがある気がするので、ブログにこうして綴ることにした。あくまでも僕の体感の話なので、その辺りは一意見として昇華していただきたい。

また、ここでの韓国エンタメは「ドラマや映画」「マンガや小説」といった類いで、「KPOP」や「韓国アイドル、俳優、女優」の類いは含まないことにする。

(そもそもストーリーや構成部分に対する共通点なのでその辺のジャンルが交差することはないとおもうけど)

 

 

 

 

さて、前置きはこの位にして本題である「ありえない展開(普通じゃない)が好きな韓国の作品達に引き込まれる」ってとこについてです。

 

韓国ドラマとかは本当に典型的なそれなんだけど、例えば主人公とヒロインが恋愛していて、うまくいきそうになってるところで実は異母兄弟だったとかが判明したり、そこでトラブルは終わらずに主人公に関わりのある周囲の人とかが実の父親とか、事件の犯人だったりとかで本当に登場人物全員が繋がってないことなんかない(普通はつながってない)っていうのが韓ドラをある程度見てる人には「韓ドラにおいてこの展開はごく当たり前な事」っていうのはだいたいわかると思うんですよ。

 

言葉やあらすじや文章で表現すると正直ベタすぎるし、韓ドラを見てる人達は経験から想像して色々わかっちゃうシナリオばっかりで、傍から見ればかなりチープに見えるんだけどいざ作品に目を通してみるとすごいパワーがあって引き込まれてしまう。

韓ドラのどこがおもしろいか韓ドラを好きな人に聞いてみると「俳優や女優」、「役者の演技力」、「CGや映像美」とかも話に出て来るけど魅力を説明するときに大体は「ストーリー」について言及する人が大半な気がする。

 

わかりきっている展開なんだけど、複雑に絡ませた相関図やつなぎまくる伏線のおかげで考察する視聴者楽しみや、視聴後の感想の厚みが韓ドラはすごく分厚い。

そのおかげで韓ドラを見ると長編の大作小説を読破したときみたいな達成感があるし、視聴者同士でその作品について語らう時もすごくおもしろい。

 

結果、ベタな展開でも密度が濃ければ楽しい。

これが韓ドラストーリーの1つ目の魅力だ。

 

 

次に「あり得ない展開」についてもう少し僕の考えを話そうと思う。

韓ドラあるあるで前述した、主人公とヒロインが異母兄弟だったり、周囲の人が実は重要人物だったりするみたいな「普通じゃありえない内容」が韓ドラでは普通に展開される。

これって実はフィクションの世界において普通のことで、実は作品という性質上は何の問題もなくてむしろこういう媒体の中では「当たり前で普通の出来事」だと僕は思うわけです。

 

小説とかをよく読む人でも、「ファンタジー作品」をよく読むのか「ノンフィクションやエッセイ」といった作品を読むのかでだいぶエンタメの作品に対する向き合い方が違うと思うんですよね。

「普通ではありえない設定」に対して慣れている人にとって韓ドラの展開はごく普通の作品として受け入れやすいと思うし、逆に作品に「リアル」を求める人にとってはそれらは「ありえない展開の塊」でアレルギーが出てしまう場合が多いかもしれない。

 

けれど実際、僕は両方の人達がみんな楽しめるのが韓ドラな気がするんですよね。

(そのくらいの汎用性がなければ愛の不時着とか大ヒットしてないと思う。。。)

 

前者の「ありえない設定」に慣れてる組は言及する必要がほぼない気がするので、後者の「リアリスト」たちのもはまってしまう韓ドラってどこが魅力なのか再確認してみよう。

 

 

結論から言うと前半でちらっと話に出した「役者の演技力」とか「CGや映像美」だと思うんです。

韓ドラを見た時に役者さんの演技について言及しがちな人はなんだかんだ作品に対して「リアリティ」を求めている人が多い気がします。

役者のお仕事は「与えられた役を演じる」ことですから、当然それは演じている時点ですでに本物ではないわけです。

本物ではないものと認識しながら(役者の演技を見ているのだから無意識下では本物ではないと認識しているはず)作品を見て涙したり、感動したりできるということはそれがあたかも本物であるかのように感じて感情移入できているということです。

 

フィクションが基本である娯楽作品や芸術作品において本物であるかのように認識できるリアリティは非常に重要な要素であり作品のクオリティに直結します。

本物でないものを本物のように視聴者の体内に入れるということをなさない限りはどんなに優秀な作品でも駄作に成り下がってしまうのは数多くの小説や漫画作品が実写化されて酷評される割合が高いその結果でよくわかると思う。

そもそも、絵や活字で伝えることは読者が自由に読みとくことができる動かない2次元媒体だからこそ評価される場合があって人間がそれ(フィクション)を実際に行うことは難しい解釈が必要なことなんですよね。

韓国の作品はその部分において優秀なものが多かったりするので、「リアリティ」を求める視聴者にはウケているのかなと思うんです。

 

また、「CGや映像美」なんかも韓国作品は世界的にみても結構上位な感じがします。

どこが仕切ってるかにもよりますけど、邦画のアクション物なんかよりかは韓国映画のアクション系の方がクオリティは高いと思います。(少なくともチープじゃない)

まぁハリウッドが映画技術においては一番なトコはあると思いますけど、アジア諸国でも頑張ってる印象があって韓国映画なんかは個人的にはより楽しめるなーと。

(内容は良くても邦画のチープ感がどうしても筆者はダメです。)

 

 

という感じであり得ない展開で楽しい理由をサラッとかいてみました。

まぁ、韓ドラでも全然面白くないものもたくさんあるので一貫性的なものはなく、正直な話どこの国でも監督や脚本家、役者さん次第なとこをあると思いますけど、ぶっとんだ展開はこれからも韓国作品にはどんどんやっていただきたいと思ってます。笑

むしろそういうとこをウリにして面白い作品をもっと出してください。

 

では今回はこの辺でー。