個人的に思うところがあったので、炎上ネタを記事に。
コロナの感染者ならびに死者が増え続けるアメリカでは#BoomerRemover(老害排除装置)と言うハッシュタグが流行っている。
僕自身いわゆる団塊世代(ベビーブーマー)を一掃したいと思っているわけではなく、単純にこのコロナ騒ぎを機に水面下で行われていた『世代間戦争』が顕著に露見した件を言及したいと思う。
#BoomerRemover(老害排除装置)がトレンド上位に。
コロナ背景裏の『世代間戦争』
前述したが、アメリカでは#BoomerRemover(老害排除装置)と言うハッシュタグがめちゃめちゃ流行っている。
この現象は単純にアメリカの若者が『老害死ね』と叫んでいる単純なことではなく、今まで水面下で行われてきた『世代間戦争』が顕著に現象として現れた1つの結果に過ぎない。
まず補足として#BoomerRemover(老害排除装置)の対象となる『団塊世代(ベビーブーマー)』達がなぜこんなにも若者に憎まれているのか?そもそも何歳ぐらいが対象なのかを解説する。
厚生労働省は、その白書において「団塊の世代」ではなく、「団塊世代」は「団塊世代(1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)生まれ)」としている[5][注釈 2][6]。この定義に従えば、2020年での年齢は70〜73歳となり、日本の医療制度上は、前期高齢者(65~74歳)〜後期高齢者(75歳以上)に該当する世代である。
これは日本の団塊世代の指標だが、アメリカにおいてのベビーブーマーも第二次世界大戦後、帰還兵の帰国に応じて出生率が上がった際に生まれた世代を指すのでほぼ同世代のことを示している。
次に彼らが若い世代(経済的な中核を担っている層)に憎まれてる理由として個人的な見解は以下の内容だ。
・社会保障問題
・将来世代を考えない環境汚染
・介護問題
・国の財政危機
など個々人でキレてるポイントは違うと思うが、今現在若者が声をあげて叫んでいる理由はコロナによる『経済的な圧迫感』だ。
長期的に物事を見たり、自身の生活の水準を考えた際によく取り上げられる原因として社会優遇を受けている『高齢者』のせいと考えながら生きている若者は正直多くはないと思う。
なぜなら、上記の理由で自分たちの生活水準が上がらないと本当に感じているなら様々な行動規範として社会に顕著に現れるべきだからだ。
多くの若者は社会のシステムを疑わず、基本的に自分自身の頑張りやスペック・スキルなどのせいで生活水準が上がらないと感じるし、そもそも経済格差が海外に比べて比較的少ない日本では極端に貧しい生活を強いられることが殆どない為、自分自身の生活に疑問すら感じない場合が多い。(こんなもんだと自己完結する場合が多い気もする。)
話を戻すと今回のコロナ騒ぎでは、声をあげなかった若者や自分達の生活に疑問を持たなかった若者達がコロナ収束の為の政策(外出自粛やそれに基づく経済停滞)を通じて自分達の豊かにならない原因を再確認したところにポイントがある気がする。
そもそもなんのためにこのような政策を打ち出すのか?(死亡が確認されているのは50歳以上の年齢層なのに自分達はなぜ?)その他諸々の社会問題の原因を高齢者と紐づけて考える機会が増えたことは間違いないだろう。
その結果の1つとしてアメリカのハッシュタグ#BoomerRemover(老害排除装置)が生まれて流行していると考える。
ここで重要なのは『じゃあコロナを蔓延させて団塊世代を世界から間引こう』というヒトラー的なエイジズムを行うことを推奨するのは違う。
そもそもコロナの致死率はWHOが推定している数字が3.4%になっているが、感染が爆発的に広がっているイタリアでは現在9.3%だ。
結果的に感染からの死亡率からしても精一杯コロナが暴れてくれても間引ける高齢者の数はごく少数だ。
その時点でこの#BoomerRemover(老害排除装置)と言う見解はやや安直であり、一歩譲って社会運動的な意味合いを込めて若者がやっているとしてもその運動を通して国が自分達の生活を変えてくれる政策を打つには些かモラル的な面で手を出しづらい感はあると思う。
この運動には意味がないとは言い切れないが、おそらく社会に対する効果は薄くそもそもそれには大義がない。ヒトラー的な間引き、差別主義が含まれている時点で若者の中でも嫌悪感を示す人は多いだろう。
本当に自分達の生活を良くしたいならもっと違った意味で声を上げるべきだし、フォロワーをいかに増やすかと言う点で注力すべきだ。
まぁ、アメリカは広い国でいろんな思想が入り乱れているせいか、このようなはちゃめちゃな意見が出てきたりもするが、第3者の立場にいる僕からするとそれもそれで面白いので社会が本当の混沌にならない程度に元気にやってくれと思う次第です。
以上。